セラミドの役割

シワやシミ・タルミなど肌老化の対策として重要なのが保湿です。お肌にハリを与える保湿成分と言えば、一番ポピュラーなものだと、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンが挙げられます。

  • コラーゲンは真皮に網目のように張り巡らされていて、細胞と細胞が離れないようにつなぐ役割をしています。
  • ヒアルロン酸は真皮のコラーゲンが繋いでいる細胞間に存在し水分を保持し肌の弾力に役立っています。
  • そしてエラスチンは、真皮のコラーゲンの網目の部分を結びつけて支えています。

これらの成分はお肌の真皮層に存在しており、この3つの成分のどれもがお肌のハリには欠かせないのでハリを与えるために必要な美容成分といわれているのですね。ですが、これらの成分がいくら豊富に存在していてもそれだけでは肌のハリは保てないのです。

私たちの肌には外部からの刺激や異物の侵入、さらに水分の蒸散を防くバリアの働きをしている表皮があります。ですが、その表皮のバリア機能がしっかり働いていなかったら、ヒアルロン酸が保持している水分はどんどん蒸発してしまいます。すると、ピンと張っていたコラーゲンもたるんでしまい、結び目にあるエラスチンも下がってしまいます。それが表面にシワとなって表れてしまいます。

 【ここがポイント!】
つまり、お肌にシワをつくらないようにハリを維持する為には、真皮層に存在するコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンだけではなく、それに加えてバリアの役割をしている一番外側の表皮の角質層の成分も重要なのです。その成分がセラミドです。

角質層でセメントのようにつなぎとめている!

セラミドは皮膚の最も外側、表皮の一番上の層である角質層に存在する保湿成分です。角層は20種類もの細胞が積み重なっているのですが、その細胞と細胞の隙間を埋めているのが角質細胞間脂質のセラミドです。

角質層は角質細胞が何層にも重なってできています。角質層を例えるとレンガとセメントのような構造で、角質細胞がレンガで角質細胞の一つ一つをセメントのようにつなぎとめているのがセラミドです。

セラミドの役目は重要で、細胞と細胞をしっかり固定し隙間をぴったり埋めることで外部からの異物が入り込むのを防ぎます。それと同時に肌の内側に溜め込んだ水分や油分を蒸発しないように保持する役割も持っています。

もし、セラミドが減少して肌バリアが破壊され細胞の間に隙間が出来てしまったら、肌の水分はそこから蒸発してしまい肌の水分量の80%が低下してしまうとも言われています。

特に冬の季節になると肌が乾燥し粉がふいた状態になりますが、それがその状態です。そうなってしまった肌はバリア機能が低下し、美容液など塗ってあわててケアをしようとしても肌が刺激されてしまい、さらに悪化し逆効果になってします。そうならないようにするのが大切なんですね。

セラミドは肌に浸透できる保湿効果が高い成分!

セラミドはターンオーバーとともに作られていますが、悪い生活習慣や加齢などの影響でターンオーバーがスムーズに働かないとセラミドは減少してしまいます。その不足したセラミドを補うために使用したいのが化粧品です!

ですが、コラーゲンやヒアルロン酸など人気の保湿成分の多くが皮膚細胞よりも分子量が大きいので肌の内部まで浸透することはほとんど無いと言われています。もしかしたらセラミドも浸透しないのか?

セラミドは皮膚の1番上の層である角質層に存在しまています。この層までならお肌に塗っても浸透できる可能性があると言われており、セラミドを配合した化粧品は非常に高い保湿効果が期待できると言われています。期待大ですね!

そうなると、すぐにでもセラミド配合の化粧品を毎日のケアに取り入れたい!と思う方も多いかと思います。ですが、セラミドが入っていればどれでも良いというわけではないんです。セラミドはいくつかの種類があり、それによって浸透力も変わります。その特徴を参考に購入するのが賢い購入方法です。

セラミドの種類

種類 成分表示 特徴
ヒト型セラミド
(バイオセラミド)
セラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミドNP、セラミドAP、セラミドNS、セラミドNGなど、セラミドの後に数字やアルファベットで表示されています。 酵母をつかって人の肌にあるセラミドとほぼ同等の化学構造で作られているセラミドです。合成セラミド比べて保湿と浸透力が高く比較的刺激が少ないのが特徴。その中でも、分子量を通常のセラミドの20分の1の大きさまで小さくしたナノ化しした「セラミドナノスフィア(ナノセラミド)」が開発されました。セラミドナノスフィアはナノ化されているので肌への浸透性が高いと言われており大変注目されています。
天然セラミド ビオセラミド、セレブロシド、ウマスフィンゴ脂質など 馬や豚などの動物性の成分を抽出したセラミド。人間の角質層の細胞間脂質と近く保湿性が優れており、刺激が少なく安全性も高いのでアトピー性皮膚炎の治療に取り組んでいる臨床医も注目しているセラミド。壊れたバリア機能を改善する働きや、肌荒れを改善する働きがあることが確認されていますが、だだし価格が高いのが難点。
植物性セラミド 植物性セラミド、コメヌカスフィンゴ糖物質、グルコシルセラミドなど 米ぬか、トウモロコシ、大豆、コンニャクなど植物から抽出された植物由来のセラミドです。それほど吸収率は高くありません。
疑似セラミド(合成セラミド) セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、チルPGヒドロキシエチルパルミタミド、テトラデシロキシヒドロキシプロピル、N-ヒドロキシデカナミドなど セラミドを化学的に合成し類似したものでセラミドとは表示できません。お値段は安いがセラミドとは全く別物。個人的にはお顔のケアにはおススメできませんが、ボディケアなどに使用するならいいかもしれません。

 

 

セラミド化粧品を選ぶ際のポイント!

  1. セラミドは水に溶ける水溶性ではありません。油に溶けやすい脂溶性なので美容液やクリームなどドロッとしたテクスチャーの商品を選ぶと効果が期待できます。水のようにサラッとしたテクスチャーの場合は、セラミドの配合量が極めて少ない場合があります。
  2. セラミドは比較的高価なものになります。特に馬を使用しているセラミドはキロ当たり数十万以上するとも言われているので価格が非常に高くなります。逆に価格の低い商品は、セラミドの配合量が微量、もしくは合成セラミドの可能性があります。目安としては1本あたり3000円以上の商品で配合量が明記されている化粧品を選ぶようにしましょう。
  3. 角層にはセラミド以外にも色んな成分が存在しています。できるなら、セラミド以外の保湿成分が一緒に配合されている化粧品を選ぶといいですね。 
  4. また、セラミド配合の化粧品を使用しているのにまだ乾燥するという方は使用する量や油分が不足していることが考えられますので、セラミド成分の美容液の後に乳液かクリームを重ねてみてはいかがでしょうか。
    それでも、保湿力が不足しているようなら種類を変えてみましょう。

 




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