紫外線の量は1990年から25年間増え続けているそうです。その原因は紫外線を吸収している大気中の微粒子が減少している事などが要因だと考えられています。そのため、紫外線による健康被害が世界中で報告されており、日本でも年々、一年を通して紫外線対策をするように呼びかけが強くなり、日焼け止め、帽子、日傘、サングラスなどの対策は多くの方が実践されている当たり前の習慣となりました。

ところが、しっかりやっているつもりでも落とし穴あり、知らない間に紫外線を浴びてしまっている人がたくさんいるそうです。そこで、もう一度正しい紫外線対策を見直してみませんか?

紫外線の種類やカラダに与える悪い影響

紫外線を浴び続けることで出来てしまうのは顔などにできるシミだけではありません。シワやタルミ、これらも紫外線による光老化が大きな原因です。肌に紫外線があたるとコラーゲンを分解するコラゲナーゼと言う物質を活性化させてしまいます。そのため、紫外線を浴び続けるとコラーゲンの分解がすすんでしまい肌の弾力が無くなります。その結果タルミやシワとなってしまいます。

さらに紫外線の影響は、もっと恐ろしい皮膚がんを発症させてしまうリスクが高くなると言われており、近年この皮膚ガンの患者さんが急増しているとも言われています。皮膚がんは、紫外線を浴びることで肌細胞のDNAに傷をつけてしまい、その傷付いた細胞が治らないまま細胞分裂し皮膚がんが発生すると考えられています。

また、紫外線を浴びることで外部から入ってくるウイルスからカラダを守っている免疫細胞であるランゲルハンス細胞が減少することが分かっているそうです。

このような紫外線を予防するためにも、紫外線の事を良く知る必要がありますが、紫外線には幾つか種類があり、それぞれ性質も違うのでそれに合わせた対策が大切になります。

紫外線には、UV-C、UV-B、UV-Aの3種類があります。UV-Cは大気を通過することができないのでほとんど地上には届かないと考えられているので、今のところ私たちのカラダには影響がないと考えられています。

肌にダメージを与えシワ・シミを作る原因の紫外線は【UV-B】と【UV-A】です。

その中でも、シミをつくる紫外線として多くの方が認識されているのがUV-Bかと思いますが、実は恐ろしいのはUV-Aの方なのです。何故ならシワをつくってしまう要因が高い紫外線だからです。

肌が赤くならないUV-Aは注意が必要!

私達の皮膚は、最上層から、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層に分かれています。 UV-Aは、UV-Bよりも、波長が長いため、お肌のハリ、弾力をつくっている表皮の奥の”真皮”まで届いてしまうのです。

真皮では、『コラーゲン』と『エラスチン』の2つの線維が規則正しく絡み合っています。その間を保湿成分ヒアルロン酸が間に入りこみ、皮膚の弾力を保持するスポンジのような構造をしています。 そこをUV-Aが攻撃し、弾力線維を破壊してしまいす。すると、『コラーゲン』が細くなりハリ・弾力を失い、例えると伸びたゴムのようになってしまうのです。それがヨレとなり表面にシワ・たるみとなって表れてしまいます。

しかも、このUV-Aは、とってもやっかいです。雨の日、曇りの日などお天気関係なく一年中降り注ぎ、さらに、雲や窓ガラスも通りぬけて真皮層まで届いてしまいますので、知らない間に光老化がすすんでしまうのでお部屋にいるときも油断が出来ません。

紫外線対策

では、紫外線対策です。特に、UV-Aは大量浴びても、肌が赤くなるとかヒリヒリすると言った自覚症状がほとんどありません。ですので、知らない間にシワができている・・・。と、気がつきそれからシワ対策を行う人も多いのです。

しかし、出来てしまってからでは手遅れ、一度出来てしまったシワを消すのは大変な事です。一番のシワ対策はシワをつくらない!それには、紫外線を浴びない”予防”が一番大切なんですね。

部屋の中まで入ってくるUV-Aの対策としては、家にいるときの太陽の動きを知ることが大切です。太陽は東から南を通って西に動きます。ですので、午前中の早い時間は東の窓側を避け、午後は西側の窓側を避けた場所にいることが大切です。

紫外線は直射だけでなく横からも下からも入ってきます

さらに、紫外線は地面や壁に散乱や反射して浴びてしまいます。そうなると、日傘のさしかたは工夫が必要になります!高いところでさすと紫外線を浴びやすいのでなるべく顔に近いところでさすようにすると紫外線を防げます。

また、太陽の位置を意識して、傘の傾ける方向を変えましょう。少し面倒ですがこのようなチョットしたケアの積み重ねが実は大切で肌を光老化から守ることにつながります。特に一年の中でも紫外線が多い夏の季節はしっかり紫外線対策を行いましょう。

紫外線の強い場所は?

これは、あるテレビ番組で放送していましたが、高尾山の山頂、千葉県の稲毛海岸、東京の大手町の街中、この三カ所で紫外線の量を測ってみると紫外線の量が一番強かったのが高尾山の山頂でした。

この結果は、標高が高いところは空気が澄んでおりきれい、その為、紫外線を吸収してくれるチリやほこりが少ないので紫外線を直に受けやすいことが考えられるそうです。ちなみに、二番目に紫外線の量が強かったのが千葉県の稲毛海岸、街中は3番目でした。街中にはチリやほこりが沢山あるという事も言えますね。

肌質によって紫外線の影響のうけ方が違う!

そして、忘れてはいけないのが肌質は人によって様々だという事です。肌質によって紫外線による光老化を受けやすい肌質、受けにくい肌質があり、日本では3つのタイプに分けられています。

    タイプ1:紫外線を浴びるとすぐに赤くなり、黒くなりにくい。
    タイプ2:タイプ1とタイプ2の中間
    タイプ3:あまり赤くならずに黒くなりやすい。

この中で、紫外線による光老化を受けやすいのはタイプ1の肌質の人。タイプ3の人は紫外線による影響は受けにくいと考えられています。

お肌の表面からのケア

お肌の外側からのケアは、紫外線をブロックする日焼け止めを一年を通して塗る必要があります。その際には、お肌に負担のかからない自分のお肌に合った日焼け止めを見つけ塗る必要があります。

【店頭で日焼け止めを購入する際の豆知識】

日焼け止めを購入する時に容器に「SPF」「PA」書かれているのをお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、これは、それぞれの紫外線を防ぐ指数になります。先ほどもお話しました、紫外線のUV-BとUV-Aです。

    SPF = UV-Bをカットする効果を示しています。
    PA = UV-Aをカットする効果を示します。

SPFは、UV-Bを浴びて日焼けをおこすまでの時間を遅らせる効果を表しています。SPF 1が、約20分紫外線を防ぐ数値になります。
【例】SPF 17の場合、「20×17=340分(5時間40分)」UV-Bを防いでくれると言う目安になります。

PAはUV-Aが肌の真皮にまで届き、お肌にダメージを与えるのを抑制する効果を表しています。日焼け止めや化粧品の容器には[+]で表しています。

    [+]はやや効果がある、
    [++]は効果がある、
    [+++]は非常に効果があることを表しています。

+の数が多い方が効果が高いということになります。

いずれも、地域によって紫外線の強さが違ったり、その人の肌質、体調によっても違いますが目安と思ってください。

また、敏感肌や乾燥肌の方は、日焼け止めを使用すると肌トラブルを起す方も少なくありません。肌トラブルがあるところに日焼け止めを塗ってもさらに悪化させ逆効果になります。その時は使用するのは止めましょう。

日焼け止めの効果的な塗り方

日焼け止めは塗り方にもポイントがあります。良くやりがちな手にクリームを出して手のひらで擦ってなじませるのはNG!結局、ぬりむらができてしまい効果が半減してしまいます。

効果的な塗り方は、手にクリームをだして、おでこ、鼻、頬の左右、顎と、顔の部分的にのせて、指で優しく伸ばすとムラになりません。また、忘れがちなのが耳とか首の後ろなどです。塗り忘れがないように気をつけましょう。

また化粧水などの化粧品は、ビタミンC誘導体、美白成分配合、プラセンタなど保湿成分配合の化粧品を選び、毎日丁寧にケアをする事が10年先も年齢を感じさせないお肌をつくることになります。

忘れてはいけない体の中からのケア!

シワをつくらないための紫外線対策ですが、日頃から肌老化の原因となる活性酸素を除去する坑酸化物質を摂るようにしましょう。ビタミンC・ビタミンA・ビタミンEは特に坑酸化物が優れている栄養素です。この3種類を一緒に摂ることで相乗効果が期待できるのでさらにパワーアップ!

ですが、ビタミンCは大量に摂っても水溶性なのですぐに排出されてしまう特徴があります。またストレスなどでもビタミンCは大量に消費されてしまいます。ですので、ビタミンCはこまめに摂ることが大切になりますが、食べ物でビタミンCを摂る事ができない時はサプリメントを利用して摂るのもおすすめです。

紫外線と闘う強い肌の作りかた

紫外線を浴びて肌老化を起こしやすい肌質タイプ1の肌は、紫外線を浴びると肌が直ぐに赤くなってしまいます。実はこれは肌のDNAが傷ついている証拠なんだそうです。そのまま、紫外線を浴び続けると、シミや皮膚ガンができやすくなってしまいます。ですが、お風呂の入り方で、紫外線に強い肌が作れるそうです。

そのメカニズムを簡単に説明すると、お風呂に入って体温を温めると、ヒートショックプロテインと言うタンパク質が増えて紫外線による細胞が傷つくのを防いだり修復する働きがあることが分かってきたそうです。

■ヒートショックプロテインとは?
ヒート=熱、ショック=刺激、プロテイン=タンパク質、熱による刺激を与えることでタンパク質が増加することで、それによって傷ついた細胞を修復することが近年の研究でわかってきたそうです。

ヒートショックプロテインを増やす入浴方法!

ヒートショックプロテインは熱による刺激で起こるので、毎日湯船に入っているとカラダが刺激になれてしまうので増えづらくなってしまうのです。

また、ヒートショックプロテインは刺激を受けると段々増えて2日がピークになり良く働きます。そして、3日目から減少して働かなくなります。そこで、減少し始める3日目に湯船に入って刺激を与えることで、常にヒートショックプロテインがたっぷりある状態にする。

  • お湯の温度は41℃くらいで15分湯船につかる。
  • 脱水を避けるために水分補給をしながら、ゆっくり休みながら入浴する。
  • 湯船につからないシャワーの日はお湯の温度を37℃と低めの温度にして、熱刺激の効率を保ちましょう。
  • お湯につかるのは3日に一度で、その他の日はシャワーにしてこれを2週間繰り返すことでヒートショックプロテインが上がりやすいそうです。

    ・湯船につかるのは3日に1度
    ・汗が出ているのはヒートショックプロテインが増えている証拠!

    目も紫外線から守れ!

    日焼け止めクリームや日傘をさしたり、長そでを着たりしている人はおおいですが、しかし、これだけでは不十分です。目から紫外線が入ると全身にシミが出来てしまう可能性があります。

    目に強い紫外線を浴びると、角膜が炎症してその刺激が脳の視床下部に伝達、すると脳が防御反応としてメラニンを作るようにホルモンを分泌して血液で全身に運ばれメラニンをつくってしまいます。その結果、紫外線を浴びていない箇所でもシミになってしまう可能性があります。外出の際には、紫外線を通さないサングラスをして出かけましょう!

    紫外線を最も遮る色は?

    また、紫外線を最も遮る色は黒色だと思っている人が多いかとおもいますが、実は黒色ではありません。東海大学と共立女子大学で紫外線を最も遮る色の共同研究を行ったところ、その結果、最も紫外線を防ぐ色は黄色で素肌の時と比べて31,4倍防げます。

      白・・・白い服の紫外線防止指数を測定すると、素肌の時と比べて3,7倍防げます。9色の中で最下位。
      黒・・・黒い色の服を着て太陽を浴びると、温かくなるので紫外線を吸収していると思っている方も多いですが、それは間違いで温かくなるのは太陽の熱。紫外線に熱はないそうです。ですが、黒い服は素肌の状態に比べて21,1倍。白い服よりは紫外線を防げます。

    さらに、衣服の素材も大切なんですよ。綿、絹、ポリエステルの素材のなかで、紫外線を最も通さないのは、ポリエステルで紫外線B波を効率良く吸収してくれます。




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